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コラム

AIに任せること、人がやること

AIに任せること、人がやること

こんにちは、ユウです。今回はコラムです。

このnoteのテーマ自体がそうですが、「AIで何かを作る」ということは今のホットトピックスで、日々様々なSNSやメディアなどで活発に議論されている領域です。

その中でAIに何かを作らせるということの是非、AIにいいものなんて作れるのか?AIは人の仕事を奪うのか、などさまざまな論点で議論が起きていますよね。

シンギュラリティなんて言葉もあるようにAIは人に対抗する、ある種の擬人化や神格化された存在のように語られることも多いように思います。

ただ、個人的にはこういったテーマがそのままの形で関心を集めるのは向こう数年の過渡期特有の話で、いずれはAIか人か、みたいな二者択一ではなくなっていく。そもそもAIを使っているかはどっちでもよくて、AIの存在が当たり前の世界で良いものを作るにはどうすれば良いか、に移るようになっていると予想しています。

AIはあくまでツール

私の考えは最近少しずつ唱える方が増えてきた「AIはあくまでツールだ」という意見に近いかもしれません。

少し雑な言い方ですがFigmaを使った、Photoshopを使った、Illustratorを使った、と同じ並びに「AIを使った」があるようなイメージ。 AIは手段の一つであって使える時は使うし、目的に合わなければ使わない。議論の核心はその手段よりもその結果何を生んだかに移っていくイメージです。

例えば少し前に、仕事でとある資料を作ったのですが、多分以前だったら2,3週間はかかっていたであろう50ページくらいの資料を数日で用意することができました。 誇張なくこれまでの本来の60〜70%くらい工数を削減することができたのではないかと思います。

ただ、この「AIを使いました」というのはもちろん、単に「こういうテーマを説明するための資料を用意して」と言ってAIに任せたわけではないです。 AIの特性を踏まえて、AIがバリューを出せる領域と自分でやるべき領域を切り分け、AIがバリューを出せると判断した領域に絞ってやってもらったという使い方です。 具体的には以下のような切り分けです。

AIにやってもらったこと

  • リサーチの実行/レポーティング
  • 見やすい形式への整形(競合比較なら表形式にしてもらうとか)
  • Figmaを使った資料化や最終的な整形
  • Figmaで作っていた資料をマークダウン形式に変換してNotion取込み(スライド編集中に内容に集中したくなって一旦テキストに戻した)
  • PDFへの書き出しやプロトタイプ化
  • 資料に貼り付ける参考サービスのサイトキャプチャ取得 (Internet Archive経由で過去の状態まで集めてもらった)
  • ペルソナ画像の生成
  • 表記ルールの統一
  • 内容レビューや妥当性チェック

など

自分でやったこと

  • リサーチの対象決め(情報源の指定)
  • リサーチの切り口決め(調査や出力項目の指定)
  • 提案書のアジェンダ作成
  • アジェンダごとの主要論点の定義
  • リサーチ結果のチェック(ファクトチェックと推論部分の妥当性チェック)
  • 資料の仕上がりを見て全体の流れや細部のチューニング
  • 提案資料のデザインルール定義
  • 最終確認/提出

など

みたいな感じです。

ちなみに、デザインルール定義は便宜上自分でやったことの項目に入れていますが、 実際は自分用のやり方に合わせたテンプレートやルールを固めた雛形があって、それを今回の要件に合わせてアレンジして使用したという方が近いです。 表現性、意匠性が求められるデザインでは独自のアイデアが必要なのでこれだけでは不十分ですが、情報を伝えるための資料デザインであれば下準備があれば大部分は自動化できるように感じました。

AIは圧倒的な専門知識と速度を持ったアシスタント

ここまでまとめてみると、つまりAIにできることって専門知識を持ったアシスタントなんですよね。 自分で方向性を定めることはできないけど、判断基準やフォーマット、プロセスを定義してあげれば相当な力を発揮する。 単に作業できるだけじゃなくて、優秀な学校を出た学生のように、地頭がよくて相当勉強もしている。上手く導いてあげればかなりの力を発揮する。ただ、経験だけがまだない人みたいな感じ。

だから、方向性やルールの定義が曖昧だと、各自が思い思いの行動に出てしまう。量と速さはあるし、断片で見ると優れた部分もあるけど、全体で見るとチグハグ・・という結果になりやすい。 ここをいかにマネジメントするかがAI活用なのかなって。

このアカウントでやっている個人活動でも、興味の赴くままに実験的な試みもしてみようと思っているので様々な形でAIを使ったものづくりや発信を試していますが、 やっぱりリリース後に使い続けていただける方が現れているアプリ、SNS等で反応をいただけている制作物や記事などは「AIはあくまでツール」の考え方で、アイデアや体験のコアになる部分は手間をかけて練り込んだものが多いように思います。

「AIか人」ではなくて「AIと人」

つまり、今のAIトレンドの行き着く先はAIを使うか否か、みたいな両極端な話ではなくて、徐々に人とAIが交互に絡み合うような関係へと進んでいくんだと思います。

AIか人か、はディベートのテーマとしてははっきりしていて分かりやすいですが、実用シーンでの考え方は「AIか人」ではなくて「AIと人」。

今回の例でも、全体のプロセスで考えると私とAIは、何度も細かくパスをしあった協業に近いような関係です。 分担も便宜上2分割しましたが、実際は、AIがやったパートの中に自分が手を出した部分もありますし、自分がやったというパートの中に少しAIの力を借りているものもあります。

AIはどういう存在で、人はどういう存在かを整理した上で、それぞれの特性を活かして工程ごとに最適な方が担当するという考え方に落ち着いていくんじゃないかなと。 そして、少なくとも現時点でその活かし方を考えられるのは人側の役割なのかなと思ったりします。

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