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写真生成

なんかAIっぽい・・・を脱する写真生成のレベルを一歩引き上げるコツ

なんかAIっぽい・・・を脱する写真生成のレベルを一歩引き上げるコツ

今回は写真生成の話です。

こちらの記事でも写真生成については触れているのですが、どちらかといえばアプリの紹介メインの記事なので、 今回はMethodに限らない日頃意識している写真生成プロンプトの具体的なコツについてまとめてみようと思います。

MidjourneyやNano Banana、ChatGPT Images 2.0などを使えば誰でも簡単に綺麗な写真が生成できるようにはなってきました。 しかし、シンプルなプロンプトで画像を生成すると、どこかAIっぽいと感じる違和感のある写真が生まれやすい側面もあります。

この、「どこかAIっぽい」の正体を紐解き、AIっぽい写真生成を回避するための方法を探っていければと思います。

そもそもAIっぽい写真とは?

まず、AIらしい写真を抜け出す方法の前にそもそも「AIらしさ」とは何かを考えてみましょう。 以下は、キャプションにある1行の短いプロンプトでChatGPTやNano Bananaに生成を依頼した写真です。

綺麗な風景写真を生成してください
綺麗な風景写真を生成してください
女性の正面写真を生成してください
女性の正面写真を生成してください
背景がカラフルなポートレート写真を生成してください
背景がカラフルなポートレート写真を生成してください
おしゃれなホテルの写真を生成してください
おしゃれなホテルの写真を生成してください

いかがでしょうか?

これらの写真を見てなんかAIっぽいな、、と感じる方が多いのではないでしょうか?

それはなぜかというと一言でいうと「綺麗すぎる」から。 綺麗すぎるとは言い換えると「平均的すぎる」とも言えます。

この平均的とは、もう少し具体的にすると以下のような特徴により形成されます。

  • 日の丸構図(上下左右中央に被写体を配置する構図)
  • 光の陰影がない、または弱い(本来は色が飛びかけるはずの暗部/明部まで絵で描いたようにはっきりと色づいている)
  • 上記と近いが、質感描写が明確すぎる/CGっぽい
  • 被写体の表情やポーズがわざとらしい、感情が読めない
  • 不自然にピンボケしていたり、逆に全体にピントが合い過ぎている
  • カタログや高級ホテル/物件の宣材写真のような整い過ぎた構図

他にも情報の詰め込み過ぎやメインモチーフがない写真の場合は主役がわかりづらい、メッセージ性が弱いなどの特徴もあります。

AIは基本的にビッグデータの中から最も今回のテーマに対して適切な可能性が高い出力を返す仕組みになっていますので、個別にプロンプトで指定をした項目以外は最も平均的な出力が帰ってきやすい特徴があり、結果として上記のような特徴が生まれやすくなります。

そして、これらの特徴が現れないようにプロンプト設計ができると、 AIっぽい写真、という印象を和らげられるようになります。

AIっぽさを回避する方法①:崩しを入れる

「背景がカラフルなポートレート写真を生成してください」とだけ指定
「背景がカラフルなポートレート写真を生成してください」とだけ指定
写真の傾きや被写体の配置などを指定して生成
写真の傾きや被写体の配置などを指定して生成

生成された写真、綺麗なんだけど、なんだか写真にしっくり来ない、、、そんな時は構図にちょっとした崩しを入れるだけでもがらっと印象が変わることが多いです。

AIはその仕組み上、プロンプトで指定していない点については想定される平均値を出してくることが多いので、良くも悪くも安定した構図で出力されることが多いんですね。

だから、例えばプロンプトにダッチアングル(カメラを水平から意図的に傾けて撮影する映像・写真の技法)の指定を入れる、被写体を四隅に配置するように指定する、などの対処をするだけでも画面に動きが出て一気に写真が活き活きとした印象になります。

中央配置や整然とした配置には安定感や堂々とした印象を見せるなどの表現効果もあるので、目指す表現によっては有効なこともありますが、 何か物足りないなと思ったらまずは被写体の配置や写真の傾きの指定などを加えてみるのはおすすめです。

質感や被写体の表情に自然さを取り入れる / 機械的なピンボケを避ける

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これも構図と似た話なのですが、無指定で生成した写真は、綺麗ではあるのですが、逆にいうと綺麗過ぎてCGっぽかったりわざとらしい印象になってしまうことがよくあります。

1枚目の写真は、単純に「日本人女性の正面写真を生成してください。」とだけ指定して生成したものですが、 笑顔もなんだかわざとらしい演技されたような印象に感じるし、全体の質感や色合いも強過ぎてなんだかCGのように感じます。また、前項で説明した垂直水平の左右中央配置の構図にもなっていますね。 こういった作られた印象、綺麗すぎる印象、はAIらしさを際立たせてしまいます。

2枚目は自然な印象に見えるよう、以下のような点を意識してプロンプト設計をしています。

  • カメラの種類指定(好みもありますが、Contax、FUJIFILM、Leicaなど自然な印象になりやすい)
  • フィルムグレイン(粒子感)、自然な肌の質感など実際の写真ならではのプロンプトを混ぜる
  • ソフトフォーカス
  • やや右オフセンター、軽い非対称などの構図指定
  • わざとらしい思案、作為的なポーズなどのネガティブプロンプト

明るさを均等にしすぎない

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AIっぽい写真の特徴の一つに、光が均等すぎる、があります。 例えば1枚目のような写真は、空、山、湖、草原全てが同じような明瞭さで見えますが、現実にこのような見え方をすることはほとんどありません。

実際に写真を撮ると、奥の山は少しもやがかって薄く見えてていたり、これだけ奥行きがあるとどこかはピントが少しぶれて見えたり。1枚目のような日が傾いた時間帯であれば被写体もこんなに明るくは写りません。 全体としていい意味での不完全さがもっとあるはずです。 これが一切ないのがどこか絵画やCGなど作られた風景のように感じさせてしまいます。

そこで、以下のような指定を入れていくことで全体にまとまりを出したり奥にある山は少し大気の印象でぼやけて見えたりと言った効果を出し、また、光が直接当たる奥の山は明るく、それ以外の要素はやや暗くなるように設計しています。

  • 大気遠近法でレイヤー状に霞む岩稜、霞み気味の柔らかい大気などのレイヤー感を感じる指定
  • 夕陽に寄せたマゼンタ寄りの暖色ワントーン/琥珀〜コーラルの色被りで全体を統一し色分離なし、の指定をして全体にまとまり感を出す
  • 遠景までパンフォーカス、奥の山までシャープ、パキッと輪郭の硬い雲、厚い雲、奥の山までシャープなどのネガティブプロンプト
  • 対岸の稜線上に沈む夕陽が光源、太陽周辺は暖かく発光して明るく、画面の遠方や周縁の隅へ向かって自然に光が減衰して暗く落ちる、の指定で自然なライティングに

まとめ

いかがでしたでしょうか?

もちろん、AIっぽさやそれを感じさせなくするための手法の話は上げ出したらキリがないため、今回ご紹介したものもそのうちのごく一部ですが、これだけでもAIっぽさを打ち消すための一つの参考になるのではないでしょうか。

画像生成自体は誰でも簡単にできるようになりましたが、だからこそ今後は巷でAIっぽい写真を見かける機会が増えていきやすいと思います。 そんな時代だからこそ、AIらしさとはなんなのか、そして、それを避け、実物の写真のように心が動くような写真を作り上げるためにはどのような点を意識してプロンプト設計をすべきなのかを知ることはこれからの時代に生きてくるスキルなのではないでしょうか。

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